素振りをしてから本番コードを書く

一人アドベントカレンダー 2016 4 日目 by @takkyuuplayer

1行まとめ

新しい技術はいきなり本番コードで試そうとせずに、まずはそれだけを使って何か書いてみる

概要

本番コードを書いていて「これ使えば良さそう」と今まで知らなかった新しい技術に手を出したくなる事がある。 そういうときは素振りと称してまずはそれだけを使って何か書いてみて 本当に思った通りに使えるのかどうか確かめよう。

素振り

例えば初めて野球をするとき、まずは素振りをしてバットの振り方を覚えてから打席に立つ。

それと同じでまずは、新しい技術だけを使ってみてその使い方を覚えてから本番コードを書く。 本番コード内で「これ使えば良さそう」と思ったのには何か理由があるはずだ。 素振りでその直感が正しいのか確かめよう。 もしかしたら思っていたような使い方ができないのかもしれないし、より良い使い方が見つかるかもしれない。

本番コード内でいきなり試そうとするのは、射撃に例えるなら「初心者が1km先にある的に当てようと銃を構えている」状態だ。 下手な鉄砲も数撃ちゃ当たるという諺があるように、確かに時間をかければ当たるかもしれない。 当たればまだいい方で、当たる前に弾薬が切れることもある。

外れ続けている間、その理由はよくわからない。銃の撃ち方が悪いのかもしれないし、軌道上の強風によりずれているのかもしれない。 そもそも使おうとしていた銃はライフルではなく拳銃で、1km先には絶対に届かないのかもしれない。 確実に的に当てたいならば、使っている銃をよく理解し十分に近づいてから的を狙う必要がある。

エンジニアの人生は短期決戦ではなく長期戦だ。 長期戦の中で弾薬を切らすことなく正確に的に当て続けるために、素振りを続けよう

次回予告

明日の担当も @takkyuuplayer です。