定時に帰って勉強する

一人アドベントカレンダー 2016 3 日目 by @takkyuuplayer

1行まとめ

残業してる暇があるなら、勉強したほうがいい

概要

学生時代は勉強(インプット)しているだけで褒められたが、社会人はアウトプットしないとだめだ

というような記事がたくさんある。それは正しいとは思うが、残業してまでアウトプットを増やすのは間違っていると思う。 特に学校を卒業したばかりの若手が、先輩の仕事を見て「全然だめだ・・・もっとアウトプット出さないと・・・」 と残業してまで何らかの成果を出そうとしているのは(焦る気持ちは分かるが)残念だ。

その時間をインプットに回して、明日からの生産性を改善させてほしい。その理由を述べる。

若手に求めるのは結果よりも、結果に結びつく成長

企業としてすぐに結果を出せる即戦力が欲しいのであれば、中途採用をしている。経験の浅い若手に求めるのは「成長」である。 仕事中に書くコードの中でなんかよく分からないけど「既存のコードをコピペしたら動いた」「ライブラリなり既存関数なりに、この引数を渡したら動いた」 みたいな部分が絶対にあるはずだ。定時を過ぎたら残業などせずに是非ともそういう部分について「なぜ動いたのか?」をコードを読んで詳しく追求して欲しい。 それは今後の生産性に大きく関わってくる。

毎日2時間残業する人と、毎日2時間勉強する人のアウトプット量の差

生産性 = 1時間あたりに可能なアウトプットの量
成長率 = 1日後の生産性が前日比どれくらいか?

とする。仮に毎日2時間残業する人と勉強する人がいたとして、残業する人の成長率を0.1%(※仕事している以上何らかの成長はしているはずだ) 勉強している人の成長率を0.3%とする。横軸を仕事をした日数、縦軸をアウトプット量にしたグラフは次のようになる。 2年もしないうちに勉強した人のほうがアウトプット量が多くなる

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無論、結果に結びつく勉強をした場合の話だ。 例えば「センター試験に向けてに勉強している!」と言っている受験生が「今は技術・家庭科を重点的に暗記している」などと言い出すと???となるように 勉強の内容が仕事に関係ないものなら、アウトプットとしては現れてこないだろう。 いろいろ勉強したくなるかもしれないが、若いうちは業務に関係ある勉強をしたほうがいい。 分からなかった場合、近くに聞ける先輩エンジニアがいるため吸収力が段違いだからだ。

また勉強すべきだというのは若手に限った話ではない。中堅以降は吸収力の差により若手よりも成長は鈍化するだろうが、それでもいずれ逆転の瞬間が訪れる。 (ひょっとすると年を取った分体力がなくなり、残業中の生産性が著しく低下しており若手より逆転が早いかもしれない)

まとめ

残業してる暇があるなら、勉強したほうがいい。その差は後々生産性の差、アウトプットの差として現れる。

次回予告

明日の担当も @takkyuuplayer です。